レジスタンスプラス MG(研究用試薬)

革新的な遺伝子検査を開発したSpeeDxとパートナーシップを結ぶことで、
ロシュは耐性に焦点を当てた試薬の新時代を切り拓きます。

 


レジスタンスプラス
 MGはPlexPCR®技術を用いた検出可能なマルチプレックスリアルタイムPCR法であり、マイコプラズマ・ジェニタリウムの同定、及びアジスロマイシンに対する耐性に関連する5種類のマクロライド耐性マーカーの検出が可能です。

アッセイデザイン

 

柔軟性の高いPlexPrime®デザインを用いることで、特異性の向上と競合の減少を実現するとともに、異なるアンプリコンを使用することで、マルチプレックス方式でのアレル特異的な検出を可能にしています。

レジスタンスプラス MGは、マイコプラズマ・ジェニタリウム及び5種類のアジスロマイシン耐性マーカーを検出するマルチプレックスqPCR試薬であり、さまざまな検体タイプについて検証されています。

 淋菌内の配列を標的とする
チャンネル及び標的に関する表(MG)

マルチプレックスアッセイ


独自のPlexPCR®技術により、1ウェルでMgenと5種類のアジスロマイシン耐性マーカーの同時検出が可能です。

レジスタンスプラス MGの
特徴とメリット



治癒率の改善
:治癒率を改善し、治癒までの期間を短縮するために、臨床的に実証されている耐性誘導療法(Resistance Guided Therapy)が使用可能7

ガイドラインの推奨事項に適合: CE-IVDを取得しており、欧州および英国におけるMgen検査ガイドラインに適合します。9,10

短いターンアラウンドタイム(TAT)レジスタンスプラス MGでは、検体採取から結果取得まで3.5時間未満で完了

プラットフォーム適合性:多くの抽出プラットフォームでの核酸の抽出、LightCycler® 480 Instrument II、cobas z 480で増幅/検出を行うことが可能であることが確認されています。

 

PlexPCR®

 

PlexZyme®技術により、性能も信頼性も高い
qPCR検出が可能です。

PlexPCR®の間、プライマーは標的の核酸配列を増幅し、増幅産物を産生します。これがPlexZyme®形成のテンプレートとして機能します。部分酵素がPlexZyme®酵素として組みあがると、ユニバーサルプローブが結合し、蛍光色素とクエンチャー色素のペアの間でプローブが酵素的に切断され、蛍光が発生します。この蛍光の変化により、標的核酸をリアルタイムで検出し、定量できます。

PlexPrime®は、親配列とは明らかに異なるアンプリコンを生成する、新しい核酸増幅法です。PlexPrime®PlexZyme®技術の併用により、高感度かつ特異性の高いマルチプレックス変異の検出が可能になります。11

仕様

 

レジスタンスプラス MGキットは、マイコプラズマ・ジェニタリウムを同定するほか、アジスロマイシン(マクロライド系抗生物質)に対する耐性に関連する23S rRNA遺伝子の5種類の変異[A2058G、A2059G、A2058T、A2058C及びA2059C(大腸菌番号)]を検出することを目的とする、定性マルチプレックスリアルタイムPCR研究用試薬です。

海外におけるマイコプラズマ・ジェニタリウムに対する耐性確認療法の実現

抗菌薬の過剰使用及び誤使用により、これまで管理可能だった
疾患の治療が複雑化しています。

マイコプラズマ・ジェニタリウム(Mgen)感染症の場合、感染症治療でマクロライド系抗菌薬の使用が増えたことにより、Mgen治療薬の有効性に影響が出ています。1   マクロライド系抗菌薬に対する耐性を検出することで、治癒までの期間を短縮し、継続的な感染を予防できます。2

既にオーストラリアや欧州の一部の国ではResistance Guided TherapyといってMgenの薬剤耐性を確認したうえで治療方針を決定するという仕組みを取り入れている国もあります。

参考文献:

1. Unemo M、Jensen、JS. Nature Reviews Urology. 2017;14(3):139-152.

2. Couldwell DL, et al. Sexually Transmitted Infections 2018;0:1–5.

3. レジスタンスプラス MG使用説明書IF-IV0003 v10(2020年3月)

4. Bradshaw CS, et al. PlosOne 2008;3(11): e3618.

5. Bissessor M, et al. Clinical Infectious Disease 2015;60(8):1228-36.

6. Read TRH, et al. Clinical Infectious Disease 2016;64(3):250-256.

7. Read TRH, et al. Clinical Infectious Disease 2019;68(4):554–560.

8. Manhart LE et al. Clinical Infectious Disease 2013;56(7):934–942.

9. Jensen, J. et al., 2016. European Academy of Dermatology Venereology, 30: 1650-1656.

10. Soni, S. et al., 2019 International Journal of STD and AIDS, 30(10), pp. 938-950.

11. Tan LY, et al. PLoS One. 2017;12(1):e0170087.

レジスタンスプラス MGキットは、SpeeDx Pty Ltd, Sydneyが開発製造し、ロシュが販売します。


LIGHTCYCLER および COBAS Zはロシュの登録商標です。

PlexPCR®PlexZyme®PlexPrime®、及びResistancePlus®は、SpeeDx Pty Ltd.の登録商標です。