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お客様の検査室と同様にユニークなロシュの臨床検査の個別自動化

完全かつ高度な拡張性を有するポートフォリオで、
ロシュが検査室とポイント・オブ・ケア・テスティングを自動化

臨床検査の個別自動化のコンセプトは、すべての検査室に品質、柔軟性、効率性、およびコネクティビティを提供し、医療従事者および結果を信頼する患者のニーズをよりよく満たすことができるように開発されました。

 

ロシュの自動化ポートフォリオとITソリューションは、現在および将来の検査室のニーズに合わせ、ここ数年で完全に更新されました。医療システムが長期的かつ経済的に持続可能な状態を維持するように進化するにつれて、最高品質水準でありながら、迅速な臨床アウトカム、結果が出るまでの所要時間に関するより高い予測可能性、トレーサビリティの向上やプロセスの完全制御など医療従事者や臨床医の期待は高まります。

 

臨床検査の個別自動化は、検査室の規模や種類にかかわらず、これらの課題を克服する上で重要な役割を果たします。臨床検査の個別自動化は、ポイント・オブ・ケア・テスティングとしての中核検査室の商業的ネットワーク、独立ネットワーク、病院ネットワークのいずれであっても、個々の顧客に最も適したcobas ITソリューション、解析ソリューション、自動化された前処理・後処理ソリューションを個別に組み合わせて提供します。

 

"当社のポートフォリオを更新しながら、3つの設計目標、すなわち接続、自動化、インサイトの創出を念頭に置きました。私たちは、サテライト研究所、すなわちポイント・オブ・ケア・セッティングにおける分散化された検査と組み合わせた検査室の統合を考慮しながら、操作的かつ臨床的な観点から、プロセスの革新をサポートする主要なポートフォリオを設計するための最新、そしてこれから現れる技術の利用可能性を徹底的に調べました"と、ロシュのワークフロー/ITライフサイクルリーダーのGeorgios Spitadakis氏は話します。

 

自動化された検査室における3つのレベル:脳、手、足

人は脳、手、足を使って作業します。バーチャルかつ独立型の接続された自動化はまさにこれと同様に機能します。

 

  • バーチャルオートメーションは脳のように機能する。cobas ITソリューションを通じて、検査室はコンピュータのスクリーンとスキャナーのみで自動化を開始することができます。バーチャルオートメーションは、効率を高め、紙ベースの作業リストを減らしながら、検体の完全なトレーサビリティを提供します。このような入門レベルの自動化は、システムがプロセスを進める際の人的ミスを制御し、最小限に抑えます。
 
  • 独立型自動化は手のように機能し、バーチャルオートメーションの利点を維持します。ロシュの独立型ソリューションは、あらゆる検査室の領域において、チェックイン、検体品質チェック、分注、分類などを通した検体調製など、すべての前処理工程を実施することができます。これにより、検査室の手作業工程が大幅に削減され、エラー処理、安全性、プロセスの品質が向上します。
 
  • 接続された自動化は足のように機能する。自動化のあらゆるレベルから恩恵を受け、検体の自動移送も追加されます。この統合レベルは、前処理・後処理工程ならびに解析工程を含め、検査室全体のプロセスを自動化します。また、スタッフが検体をある場所から次の場所へ移送する必要がなくなるため、検査結果が出るまでの時間の予測可能性を最大限にします。Cobas ITソリューションは、適応性のあるワークフロー管理を通して、これらの工程処理をサポートすることで、プロセスの所要時間(TAT)およびトレーサビリティを改善します。このソリューション全体は、各パーツが完全にまとまって機能するよう設計されています。

 

cobas® ITソリューション – 臨床検査の個別自動化の核

 

ロシュの自動化の脳は、当社のcobas ITソリューションです。cobas ITソリューションは、拡張可能なモジュールを備えたウェブベースのアプリケーションで、検査室の複雑なプロセスを管理し、検体検査および結果データに効率的で透明性のあるフローをもたらすよう設計されています。また、検査室の作業における3つの主要領域、すなわちプレアナリティクス、解析、ポスト解析を自動化しますが、その枠を超えて、注文、採血、バリデーションおよび報告にまで及ぶこともあります。

 

cobas ITソリューションは、紙を使用しないワークフローを可能にし、目の前の作業に焦点を当てたワークエリアの周辺に構築されています。これにより、臨床検査技師はプロセスの各段階で何が起こっているかを知ることができるようになります。また、独特のワークフローエンジンによって、検体の自動化を管理するための複雑な規則を記録する必要がなくなり、実施前に変更の影響をも予測することができます。高レベルな自動バリデーションで、手作業の削減および所要時間の短縮が達成されます。

 

完全に接続された移送や検査室の情報システムとの統合が必要な病院ネットワークであるのか、ワークエリアのコネクティビティのみを必要とする小規模の検査室であるのかにかかわらず、誰もがニーズを満たす適切なサービスの組み合わせを見つけることができるようになります。このようなサービスの提供はユニークで、あらゆる種類および規模の検査室において自動化をサポートします。

 

"期待は、「正しいデータの提供」から、「膨大な量のデータを、検査室で今起こっていることについてインサイトを創り出す意義のある情報への変換」へと移行しつつあります。さらに、検査室では、完全なメニューを自動化しながら、業務の効率を高めるために付加価値のない工程を排除することが求められています"と、ロシュのワークフロー/ITライフサイクルリーダーのGeorgios Spitadakis氏は話します。"当社のワークフローとITソリューションのおかげで、規模にかかわらず、この目標を実現できるよう私たちはお客様をコンサルタントし、サポートを提供することで、検査室業務の効率が改善し、その結果、より速い検査結果の提供へと通じています。

 

ロシュは、自動化の3つのレベルすべてを1つのソリューションとして提供します。つまり、検査室がどれだけ拡大、合併、変化しても、お客様は、ロシュが互換性および拡張性のあるパーソラナイズドソリューションを提供することを頼りにすることができます。こうしている間も、1つのサプライヤーと信頼できるパートナーを用いることでのみ受けられる独自のサービスを提供しています。

ロシュの臨床検査の個別自動化