新たな分析ユニット「コバス c 703」と「コバスISE neo」が登場
新たな分析ユニットで、コバスがコバスを超えていく。
コバス proに新たに組み込まれる高速処理用生化学分析ユニットとして「コバス c 703」と電解質分析ユニット「コバス ISE neo」が登場。従来のコバスpro統合型ソリューションの2倍の処理能力を有し、メンテナンスの手間も軽減されることで、大規模な検査をより少ない労力で実施することが可能です。また、従来品との試薬パックの共通化によって、より標準化・集約化されたシンプルかつサステナブルな在庫管理と運用を実現します。
検査技師不足が叫ばれる昨今、検査の効率化や省力化が急務となっています。「コバス c703」および「 コバス ISE neo」は高い処理能力と自動化機能を有し、検査技師の皆さまが日々行っているメンテナンスや検査準備などの作業負荷を軽減し、より少ない人数で精度の高い検査を実現いたします。
生化学分析ユニット 「コバス c703」は、1時間に最大2,000テストという高い処理能力を有しています。これまでのコバス pro 生化学分析ユニット(c503)では、検査数は1時間に最大1,000テストでしたが、c703の登場により、同時に行える検査の数が2倍になります。
また、試薬パックの機器上安定性が高いため、投入後は最大6ヵ月交換する必要がなく、試薬の設置や交換にかかる時間が短縮されます。さらに、メンテナンス頻度は1か月に1度と少なく、分析の準備、後処理などの間接的な業務の自動化機能により、測定前後の時間を有効活用することが可能になります。
電解質分析ユニット「コバス ISE neo」は、従来品と同等もしくは2倍の処理能力を有する2種類のユニットのいずれかを選択でき、1時間に最大1,800テストの測定を行います。その一方で、試薬ボトル1本あたり実施できるテスト数が大幅に増え、試薬の交換頻度や廃棄物の量が抑えられます。消耗品である測定用の希釈液も不要になり、希釈液のボトルを設置する手間や、廃棄物の量も軽減します。
販売名:コバス pro 製造販売届出番号:13B1X00201000081
生化学処理用ユニット コバス c 703
1時間あたり最大2,000テストの処理能力
70個・70種類の試薬カセットを同時に設置可
検査装置を止めずに、最大5パックの試薬を同時投入可
最大6か月の機器上安定性をもつ試薬カセット
オートキャル機能搭載で検量線更新の作業負荷軽減
既発売のコバス c 503と共通の試薬パックで試薬管理の集約化
ルーチンの手動作業や手動メンテナンス作業の削減(ユーザーメンテナンス頻度の軽減、自動洗浄など)
電解質処理用ユニット コバス ISE neo
- 1時間あたり900テストまたは1,800テストの最大処理能力(いずれかを選択可)
- オートキャル、自動洗浄機構、試薬数削減、システム水を使った希釈により運用の労力を軽減
- マニュアル作業は月次から。日次・週次・隔週は必要ないためメンテナンスの労力を軽減
- 試薬・消耗品を集約(システム水での各種希釈、試薬ボトルの削減を実現)
cobas® c 703 and ISE neo analytical units - Simplicity meets Excellence
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製品仕様
|
c 703(生化学分析ユニット) |
---|
測定原理 |
比色分析 |
処理能力 |
最大2,000テスト/時 |
同時分析項目数 |
最大70項目 |
試料分注 |
1.8秒サイクル パーマネントプローブ |
試料分注量 |
1.0~25.0μL(設定は0.1μL単位) |
試薬分注量 |
R1・R2・R3 = 5~135μL(設定は1μL単位) |
試薬保冷 |
全試薬保冷(5~15℃) |
試薬容器 |
一体形成パック(キャップピアッシングボトル) |
試薬残量管理 |
液面検知方式 |
試薬情報 |
コバスリンクからダウンロード |
試薬架設・排出 |
自動 |
試薬認識 |
RFID |
反応液量 |
75~185μL |
反応容器 |
プラスチック製、セミディスポーザブル(406反応容器) |
反応時間 |
3~10分(設定は1分単位) |
撹拌方式 |
超音波による撹拌(非接触方式) |
純水使用量 |
38.5L/時以下 |
反応温度 |
37±0.1°C(恒温水循環方式) |
アッセイカップ/分注チップ |
− |
廃棄ボックス (クリーンライナー) |
− |
サンプルプローブのつまり検知 |
圧力変化検知方式MTS(マハラノビス・タグチシステム法) |
キャリブレーション方式 |
リニア・スプライン・折れ線 など |
|
ISE neo(電解質分析ユニット) |
---|
測定原理 |
イオン選択性電極法 |
同時分析項目 |
Na+, K+, Cl- の3項目 |
処理能力 |
900テスト/時または1,800テスト/時のいずれかを選択 |
参考文献
1. Data on file. ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社