コバス i 601

質量分析をもっと手軽に、もっと身近に。
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コバス i 601

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革新的な技術で 質量分析は新たな次元へ

コバス i 601モジュールとIonify pack (i pack)ラインから構成される コバス Mass Spec ソリューションが登場。これにより、これまで煩雑で手間のかかっていた手作業中心の質量分析ワークフローから解放されます。検体準備から結果報告まで、一貫して効率化されたソリューションがもたらす、かつてないシンプルさと利便性をぜひご体験ください。

ロシュは、検体前処理から結果の解釈に至るまで、4つの主要な検査技術(ISE=電解質、生化学、免疫、そして質量分析)を単一のプラットフォーム上に集約します。これにより、検査業務の効率を飛躍的に高め、臨床における新たな価値を提供します。このソリューションは、他の分析装置とのシームレスな連携(物理的・デジタル接続)を前提に設計されており、「スマート・テスティング」を実現します。

Ionify pack (i pack)については、現在、幅広い検査項目メニューの開発を進めており、コバス pro で提供される生化学・免疫検査ポートフォリオをさらに拡充します。各検査キットは、調製不要ですぐに使用でき、安定した性能と標準法へのトレーサビリティが確保されています。

 

*販売名:コバス pro 製造販売届出番号:13B1X00201000081

コバス i 600

質量分析を導入することで、既存の検査法を補完し、これまで対象とならなかった患者様や疾患領域へも検査サービスを拡大。ラボの可能性をさらに拡げます。1-3 特に コバス i 601モジュールは、従来、専門スタッフの配置が必要だったワークフローの効率化にも貢献します。

質量分析を日常の検査業務へスムーズに統合し、この先進技術の利用機会をいかに広げられるか、ぜひお気軽にお問い合わせください。

主なメリット

主なメリット

設定cogのアイコン。コバス i 601分析装置の自動プロセスを示します。

検体準備から結果の解釈まで、全工程をカバーするフルオートメーション機能。これにより、オペレーターが装置に直接介入する時間(ハンズオンタイム)を大幅に削減します。

  • サンプルの連続投入が可能で、操作も簡便
  • ランダムアクセス処理: 待機や仕分け、作業の段取り替えは不要
  • 生体試料の前処理から分析対象物の精製までを自動化
  • 分析対象物の自動分離: 装置内で8種のシステム試薬を自動混合。効率的な自動洗浄機能を持つ8チャンネルLCカラムを使用。
  • 分析対象物の自動検出・定量: エレクトロスプレーイオン化(ESI)技術を用いたトリプル四重極質量分析計を搭載
  • 結果の自動検証・報告: データ処理、分析対象物の定量、結果検証、報告、フラグ付けまで自動化
コバス i 601分析装置で利用可能なモジュールの組み合わせを示す、統合ボックスのアイコン

日常の生化学・免疫検査やラボオートメーションシステムと完全に統合*。このソリューションが、検査室全体の生産性を向上させます

コバス i 601モジュールは、検査室の多様なニーズに応えるべく開発された コバス pro の構成要素です。コバス ISE neo、コバス c 503、コバス e 801 といった他の分析装置と連携して稼働する*ほか、分析前・後処理工程やITソリューションとの統合も考慮した設計となっています。

*発売時には、コバス i 601モジュールを単一の構成で使用できます< コバス pro SSU | i 601>。その他の設定はいずれも、後日利用可能になります。

青と緑のラインが付いた時計のアイコンは、コバス i 601分析装置の迅速なターンアラウンドタイムと生産性の向上を示しています

コバス i 601 モジュールは、1時間あたり最大100テストの高い処理能力(ハイスループット)を実現し、日常検査の要求量に対応します。オートメーションを追求したその設計思想が、より迅速で予測可能なターンアラウンドタイム(TAT)の短縮・安定化を可能にしています。

コバス i 601分析装置で利用可能な広範な測定メニューを示すポートフォリオアイコン

コバス i 601モジュールは、Ionify pack (i pack)による幅広いアッセイメニューを提供します。現在、ステロイドホルモン、ビタミンD、治療薬物モニタリング(TDM)、乱用薬物検査(DAT)などの分野で、60種類を超える検査項目の開発が進められています。

これらのIonify pack (i pack)は、1つのカセットで複数の分析物(検査項目)の測定が行える、RFIDラベル付きカセットに充填・集約されます。カセットは装置(48試薬チャンネル搭載)に簡単に装填でき、情報は自動的にシステムへ登録されます。

下向きの矢印が付いたレンチのアイコンは、コバス i 601分析装置によるメンテナンス作業の軽減を示します。

コバス i 601 モジュールは、運用効率の最適化と安定したパフォーマンスの実現を目指して設計されました。それを支える主な機能は以下の通りです。
 

  • 手間のかかるメンテナンス作業を大幅に自動化
  • 日常業務でのオペレーターによる介入(作業)を最小限に
  • 専門知識がなくても、どなたでも簡単に操作可能
  • 分かりやすい段階的な操作ガイダンス機能
  • システムの常時監視機能が、迅速な問題解決と復旧をサポート
コバス i 601分析装置の追跡可能な参照方法を示す、チェックマークが付いたクリップボードのアイコン

コバス i 601モジュール、Ionify pack (i pack)、関連する測定法やワークフローは、欧州体外診断用医療機器規則(IVDR)に準拠しています。

分析前後の処理工程、分析プロトコル、データ取得、キャリブレーション、精度管理を含むすべての検査設計において、基準測定法(または標準測定法)への一貫したトレーサビリティが確保されています。

これにより、高い品質性能が保証され、施設間での一貫した検査結果の提供と、より質の高い患者ケアの実現に貢献します。

高分解能ファイルまたはブランディングライブラリのロケーションへのリンク https://branding.roche.com/document/404/show/eyJpZCI6MjE2NzI3LCJ0aW1lc3RhbXAiOiIxNzI1MDAxNTkzIn0:roche:BuaG3yKg9S-F6QyllArklpMMpOHzaHIHm_pj1-7Ksbc Image metadesription (最大125文字、コバス i 601分析装置による手作業の時間短縮を示すガイドラインアイコン(手にバツ印)をご覧ください。

コバス i 601モジュールでは、標準化され、すぐに使用できる(Ready-to-use)Ionify pack (i pack)、カートリッジ、システム試薬を採用。これにより、オペレーターによる準備や操作の手間(ハンズオンタイム)を最小限に抑えます。

この設計は、オペレーターが潜在的な危険性のある物質に触れる機会を減らすため、利便性だけでなく安全性も大きく向上させます。

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概要

注文情報

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コバス i 601モジュールについて

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コバス i 601モジュール

誰でも簡単に使え、フルオートメーション・標準化されたソリューション、それが コバス i 601 です。質量分析検査の日常業務への導入を力強くサポートします。

コバス pro ファミリーとしての一貫したデザインと直感的なインターフェースにより、オペレーターは特別なトレーニングなしでも安心して操作でき、検査室全体の効率化に貢献します。

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コバス i 601分析装置ユニット、コバス質量分析ソリューションの画像、制御ユニットを強調表示

サンプルサプライユニット (SSU)

5ポジションラックを使用し、最大300検体まで搭載可能です。検体の投入・回収(ローディング・アンローディング)が行え、連続投入にも対応しています。 また、緊急検体は専用のSTATポートから割り込み投入できます。

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サンプルバッファー

サンプルを格納し、ランダムアクセスを可能にするバッファーユニットです。 5ポジションラックを最大25本(検体数125相当)格納できます。 また、一部のポジションを緊急検体(STAT)用ラック専用として設定することも可能です。

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検体前処理ユニット

磁性粒子を用いた前処理技術により分析対象物を精製し、ランダムアクセスでの自動測定を実現します。 試薬マネージャー部には、冷却機能付きローター内に48ポジションを装備。測定中でもカセットの随時投入が可能で、RFIDリーダーも搭載しています。

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液体クロマトグラフィーユニット (LC)

RFIDラベル付きReady-to-useカートリッジに充填済みのカラムを用いて、分析対象物を分離します。高速液体クロマトグラフィー(LC)技術を搭載し、多様な分離選択性に対応可能です。

移動相の装置内自動混合機能と、8チャンネル並列LCカラム構成により、最大100テスト/時のハイスループットとランダムアクセス測定を実現します。 加えて、多くのシステム試薬は測定中でも随時補充(オンザフライ・ローディング)できるため、装置を停止させることなく連続稼働が可能です。

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質量分析ユニット(MSユニット)

分析対象物の検出と定量は、エレクトロスプレーイオン化(ESI)技術を用いたトリプル四重極質量分析計で行われます。

 

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臨床活用における質量分析座談会

千葉大学の野村文夫教授を司会に迎え、慶應義塾大学の涌井昌俊先生、東北大学の前川正充先生、LSIメディエンスの宮澤貴磨呂室長が参加する質量分析に関する座談会が開催されました。質量分析が微生物同定(MALDI-TOF)では広く普及し、病院検査室において不可欠な技術となりつつある一方、臨床化学や治療薬モニタリング(TDM)といったその他の領域ではまだ普及が十分に進んでいない現状について議論が行われました。

また質量分析の高い精度と有用性について意見を交わし、教育や専門家の育成、認知度向上、簡便性の向上、迅速なターンアラウンドタイム(TAT)、信頼性、メンテナンスの容易さといった課題について意見交換されました。今回の座談会は、臨床現場で質量分析の活用を広げるための多様な視点を浮き彫りにしました。 これは 2 部構成シリーズの第 1 部です。

関連製品

イノベーションこそ、ロシュの企業文化と事業活動の根幹です

私たちは、長年のパートナーである日立ハイテク社との協業により、質量分析の自動化・統合・標準化を実現する、新たな技術を開発しました。

参考文献:

  1. Grebe SK, Singh RJ. LC-MS/MS in the Clinical Laboratory - Where to From Here?. Clin Biochem Rev. 2011;32(1):5-31.
  2. Hristova J & Svinarov D. Enhancing precision medicine through clinical mass spectrometry platform. Biotechnology & Biotechnological Equipment. 2022;36(1):107-117.
  3. Ketha SS, Singh RJ, Ketha H. Role of Mass Spectrometry in Clinical Endocrinology. Endocrinol Metab Clin North Am.2017;46(3):593-613.