ロシュの大腸癌IHCポートフォリオで病理診断に貢献
遺伝性腫瘍の一つであるリンチ症候群は大腸癌の約3%を占めており、ミスマッチ修復遺伝子(主にMLH1, PMS2, MSH2, MSH6)の生殖細胞系列変異が原因となっています1。リンチ症候群の腫瘍組織においては、ミスマッチ修復タンパク質の欠損やマイクロサテライト不安定性(MSI)といった特徴がみられます1。また、BRAF V600E遺伝子変異陽性の散発性大腸癌では、MLH1遺伝子のプロモータ領域の高メチル化に伴うMLH1タンパク質発現消失が起こることが知られています1。抗MLH-1抗体は、ミスマッチ修復タンパク質MLH-1の欠失の検索に有用です。リンチ症候群と散発性大腸癌の鑑別には、BRAF V600E遺伝子変異の検索が必要となります1。
遺伝性腫瘍の一つであるリンチ症候群は大腸癌の約3%を占めており、ミスマッチ修復遺伝子(主にMLH1, PMS2, MSH2, MSH6)の生殖細胞系列変異が原因となっています1。リンチ症候群の腫瘍組織においては、ミスマッチ修復タンパク質の欠損やマイクロサテライト不安定性(MSI)といった特徴がみられます1。抗PMS2抗体は、ミスマッチ修復タンパク質PMS2の欠失の検索に有用です。
遺伝性腫瘍の一つであるリンチ症候群は大腸癌の約3%を占めており、ミスマッチ修復遺伝子(主にMLH1, PMS2, MSH2, MSH6)の生殖細胞系列変異が原因となっています1。リンチ症候群の腫瘍組織においては、ミスマッチ修復タンパク質の欠損やマイクロサテライト不安定性(MSI)といった特徴がみられます1。抗MSH2抗体は、ミスマッチ修復タンパク質MSH2の欠失の検索に有用です。
遺伝性腫瘍の一つであるリンチ症候群は大腸癌の約3%を占めており、ミスマッチ修復遺伝子(主にMLH1, PMS2, MSH2, MSH6)の生殖細胞系列変異が原因となっています1。リンチ症候群の腫瘍組織においては、ミスマッチ修復タンパク質の欠損やマイクロサテライト不安定性(MSI)といった特徴がみられます1。抗MSH6抗体は、ミスマッチ修復タンパク質MSH6の欠失の検索に有用です。
BRAFはMAPKシグナル伝達経路の下流で働くキナーゼです。BRAF V600E変異を有する散発性大腸癌のおいては、ミスマッチ修復遺伝子MLH1のプロモータ領域の高メチル化に伴うMLH1タンパク質発現消失が起こることが知られており、リンチ症候群との鑑別が必要となります1。BRAF V600E変異を有する腫瘍細胞の細胞質が陽性となりますが、正常の大腸粘膜近傍の表面上皮細胞の核への非特異な染色がみられることがあり、過形成性ポリープの一部でもBRAF V600Eに陽性となることが報告されています2。また、BRAF変異はメラノーマ、甲状腺乳頭癌、肺癌など種々の疾患で認められています3。
CDX-2はcaudal-related homeobox遺伝子ファミリーに属する転写因子で、腸粘膜の形成および維持に関与していると考えられています4,5。CDX-2は正常な腸管上皮の核内に発現が認められており、消化管上皮癌において発現がみられます。本抗体は、消化管由来の転移性腺癌とカルチノイドの鑑別や転移性大腸腺癌と肺腺癌の鑑別に有用です4,5,6,7,8,9。しかしながら、卵巣の粘液性腺癌にも高率にCDX-2の発現が認められているため、卵巣の漿液性腺癌と転移性大腸腺癌の鑑別には注意が必要となります10。
参考文献
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