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エクルーシス®試薬 FSHⅡ

卵胞刺激ホルモン(FSH)は、下垂体前葉より分泌される性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)の一つで、αとβの2つのサブユニットからなる分子量約35,000の糖タンパクです。αサブユニットはTSH、FSH、hCGと同一の遺伝子から生成され、同一のアミノ酸構成を有していますが糖質残基が異なります。

男性においては睾丸の精細管の発育及び精子形成を、女性においては卵胞の発育と成熟を促進します。

FSHの分泌はさらに上位の視床下部に支配されており、FSHの測定はLHとともに性腺などの機能障害診断に有用です。

 

特徴

  1. コバス e 411、コバス6000、コバス8000専用試薬
  2. 18分の短時間反応
  3. 広範囲を精度良く測定(測定範囲:0.1~200mlU/mL)
  4. NIBSC 78/549(WHO2nd)を一次標準品として値を設定
  5. 調整不要の試薬
  6. LH、TSH、hCG、hGH、hPLとの交差反応性は0.1%以下
  7. サンドイッチ法による測定



測定試料

  • 測定試料:血清または血漿
  • 測定試料の安定性:2~8℃で14日間、-20℃で6ヶ月安定
  • 測定試料量(サンプリング量):40μL



試薬の安定性

  • 未使用時:2~8℃で使用期限まで安定
  • 開封後:2~8℃で12週間安定(使用してからの安定性)
  • 機械上:8週間安定



キット構成

キット構成



再現性

同時再現性、日差再現性とも良好な結果が得られています。

同時再現性
日差再現性



他法との相関性

エクルーシス試薬FSHとRIA法、ELFA法との相関を示します。

FSH相関性
FSH相関性



基準値

基準値

(板倉啓一他、ホルモンと臨床53(5)124-129,2005)