製品

エクルーシス®試薬 hCGⅡ STAT

ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)は、分子量約38,000の糖タンパクホルモンで、αとβの2つのサブユニットからなり、下垂体あるいは、妊娠時の胎盤絨毛組織で産生されます。

血中、尿中のhCG量は、妊娠状態をよく反映することから、妊娠判定及び子宮外妊娠、流産の診断や経過管理に重要な検査です。



特徴

  1. コバス e 411、コバス6000、コバス8000専用試薬
  2. 9分の短時間反応
  3. 広範囲を精度良く測定(測定範囲:0.5~10,000mlU/mL)
  4. 4th IRP 1999 WHO(75/589)に準拠した値付け
  5. 生理活性をもつIntact-hCGのみを測定
  6. LH、FSH、TSHによる影響は1%以下
  7. 調整不要の試薬
  8. サンドイッチ法による測定



測定試料

  • 測定試料:血清、血漿または尿
  • 測定試料の安定性:
    血清、血漿:2~8℃で3日間、-20℃で12ヶ月安定
    尿:採尿後直ちに測定してください
  • 測定試料量(サンプリング量):10μL



試薬の安定性

  • 未使用時:2~8℃で使用期限まで安定
  • 開封後:2~8℃で12週間安定(使用してからの安定性)
  • 機械上:4週間安定



使用抗体

生理活性を有するIntact-hCGのみを測定することをコンセプトにしており、α-サブユニットとβ-サブユニットが結合している部分と、β-サブユニット中のCore fragmentを認識する2種類のモノクローナル抗体を使用しています。

使用抗体
使用抗体



再現性

良好な同時再現性を確認致しました。

同時再現性



他法との相関性

エクルーシス試薬hCG STATとELFA法との相関を示します。

hCG相関(全検体)
hCG相関(10,000mlU/mL)



基準値(血清・尿)

血清

参考基準範囲:5mlU/mL以下(健常女性血清100例の測定結果) 閉経後の女性では、10mlU/mLまで上昇する場合があります。妊娠血清での検討におきまして、以下の結果を得ました。

妊娠週毎による参考値
妊娠週

(自社データ)

尿

健常者尿検体における参考値

健常者尿検体における参考値

(国内検討データ)