黄体形成ホルモン(LH)は、下垂体前葉より分泌される性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)の一つで、αとβの2つのサブユニットからなる分子量約29,000の糖タンパクです。αサブユニットはTSH、FSH、hCGと同一の遺伝子から生成され、同一のアミノ酸構成を有していますが糖質残基が異なります。
卵巣あるいは精巣からの性ステロイド分泌を調整していますが、LHの分泌はさらに上位の視床下部から分泌されるゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)によって支配されています。男性では、LHとFSHの作用によって精巣間質細胞(ライディッヒ細胞)でのアンドロゲン生合成と分泌を、女性では排卵の誘発と黄体化の促進に作用します。
同時再現性、日差再現性とも良好な結果が得られています。
エクルーシス試薬LHとRIA法、ELFA法の相関を示します。
板倉啓一他、ホルモンと臨床53(5)124-129,2005