テストステロンは主として、男性では精巣から、女性では卵巣から分泌される分子量288の代表的なアンドロゲンで、合成および分泌は下垂体のゴナドトロピンによって調整されています。
男性においては性腺機能の評価として視床下部・下垂体・精巣系のどの部分に問題が生じているのかを確認するため、女性においては多嚢胞性卵巣症候群などの診断に利用されます。
e 411を用い7濃度の試料をN=21にて測定を行いました。各濃度共に良好な結果を得ております。
e 411を用い6濃度の試料をそれぞれN=10で測定を行いました。各濃度共に良好な結果を得ております。
新試薬(エクルーシス試薬テストステロンⅡ)は、テストステロンとの特異性を改良させ、低濃度における質量分析法(GC-MS)との相関性を改善しました。
相関データ(GC-MS vs. エクルーシス試薬)
(新試薬:エクルーシス試薬 テストステロンⅡ / 旧試薬:エクルーシス試薬 テストステロン)
GC-MSとの比較において、旧試薬はばらつきが大きいが新試薬は相関性が良い。
(社内データ)
テストステロンはコレステロールから合成されるステロイドホルモンで、前駆体を含め構造類似体が存在し、テストステロン濃度の低い検体(女性・子供)では類似体との交差反応により、偽高値が発生します。新試薬では類似抗体(DHEA−ジヒドロエピアンドロステロン)との交差反応性を改善させました。
(社内データ)
(木内理世 他:医学と薬学64(1):87-93,2010)