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エクルーシス試薬 HIV combi PT

HIV感染者数が増加傾向にある状況下において、初期感染者を出来る限り早い時点で検出することは極めて重要なことです。このような背景の下、抗HIV抗体のみならず、HIV抗原の両方を検出対象とした第4世代試薬が開発されました。2008年、日本エイズ学会と日本臨床検査医学会が共同で発表した「診療におけるHIV-1/2感染症スクリーニングガイドライン2008」でも、HIV-1/2抗体とHIV抗原の同時検出試薬(第4世代試薬)の使用が推奨されています。



特徴

  1. コバス e 411、e 601、e 602専用試薬です。
  2. HIV-1/2エンベロープ領域(gp36、gp41)に加えて、逆転酵素(RT)を抗HIV-1/2抗体のCapture抗原に用いることで、ウイルス変異に対しても安定した反応性を確保します。
  3. 自動検体前処理を実施することで、従来試薬に比し、p24抗原に対する感度、特異性の向上を実現させました。



使用目的

血清又は血漿中の抗HIV-1抗体、抗HIV-2抗体及びHIV-1 p24抗原の検出(ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症の診断の補助)



測定試料

  • 測定試料: 血清又は血漿
  • 測定試料量: 40μL



結果の判定

  • COI 0.9未満: 陰性
  • COI 0.9以上–1.0未満: 判定保留
  • COI 1.0以上: 陽性



試薬構成

  • MP液(M)
    • ストレプトアビジンコーティング磁性マイクロパーティクル
  • 試液0(R0)
  • 試液1(R1)
    • ビオチン化遺伝子組換えHIV-1 gp41抗原
    • ビオチン化合成HIV-1 gp41(group O)ペプチド
    • ビオチン化遺伝子組換えHIV-1逆転写酵素
    • ビオチン化遺伝子組換えHIV-2 gp36抗原
    • ビオチン化合成HIV-2 gp36ペプチド
    • ビオチン化遺伝子組換えHIV-2逆転写酵素
    • ビオチン化抗HIV-1 p24マウスモノクローナル抗体(6A9)
    • ビオチン化抗HIV-1 p24マウスモノクローナル抗体(4B1)
  • 試液2(R2)
    • ルテニウム標識遺伝子組換えHIV-1 gp41抗原
    • ルテニウム標識合成HIV-1 gp41(group O)ペプチド
    • ルテニウム標識遺伝子組換えHIV-1逆転写酵素
    • ルテニウム標識遺伝子組換えHIV-2 gp36抗原
    • ルテニウム標識合成HIV-2 gp36ペプチド
    • ルテニウム標識遺伝子組換えHIV-2逆転写酵素
    • ルテニウム標識抗HIV-1 p24マウスモノクローナル抗体(6D9)
    • ルテニウム標識抗HIV-1 p24マウスモノクローナル抗体(2E7)
  • キャリブレータ(Cal1)
  • キャリブレータ(Cal2)



測定原理(サンドイッチ法)

測定原理(サンドイッチ法)



基礎データ

同時再現性
他方との判定一致率
日差再現性



HIV p24AgとAnti-HIV IgM及びIgGの動態

HIV p24AgとAnti-HIV IgM及びIgGの動態