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エクルーシス試薬 Anti-HBs Ⅱ

抗HBs抗体は、B型肝炎ウイルスの表面抗原に対する特異抗体で、B型肝炎の治癒に伴い血中に出現し、B型肝炎ウイルスの既往感染を示します。また、抗HBs抗体はB型肝炎ウイルスに対する感染防御抗体として働くと考えられており、B型肝炎の予防対策上の重要な検査として広く用いられています。さらにB型肝炎ワクチンの接種に際して、その必要性と抗体獲得の有無を知る重要な指標となります。



特徴

  1. コバス e 411、e 601、e 602、e 801 専用試薬です。
  2. 液相中での効率的な免疫反応により18分の短時間測定を可能にしました。
  3. 電気化学発光(ECLIA)により少量検体測定を実現しました。
  4. 1st WHO Reference Standard 1977に基づいた較正となっています。



効能・効果

血清または血漿中のHBs抗体の検出



測定試料

  • 測定試料: 血清または血漿
  • 測定試料量: e 411、e 601、e 602 : 40μL  e 801 : 24μL



結果の判定

  • 10IU/L未満: 陰性
  • 10IU/L以上: 陽性
  • 測定範囲 : 2.0~1,000IU/L



試薬構成

  • MP液(M)
    • ストレプトアビジンコーティング磁性マイクロパーティクル
  • 試液1(R1)
    • ビオチン化HBs抗原(ヒト由来)
  • 試液2(R2)
    • ルテニウム標識HBs抗原(ヒト由来)
  • Cal1
  • Cal2



測定原理(1ステップサンドイッチ法)

測定原理(1ステップサンドイッチ法)



WHO基準品理論値との相関性比較

測定値に対する高い信頼性

Anti-HBs Ⅱは、WHO 2nd international standardと良好な相関を示します。

WHO基準品理論値との相関性比較

(Elecsys Anti-HBs Ⅱ assay CE evaluation data 2015)



基礎データ

同時再現性
臨床的感度
日差再現性
臨床的特異性

(製造元データ)