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製品

エクルーシス試薬 HBsAg Ⅱ

HBs抗原(HBsAg)は、B型肝炎ウイルス(HBV)本体のDane粒子外被を形成する表面蛋白で、HBV感染者血中ではDane粒子以外にHBVが肝細胞内で増殖する際に生成される管状粒子および小型球形粒子として存在します。

HBs抗原は、HBV感染早期から血中に出現するため、HBV感染の有無を知る重要なマーカーとして広く用いられています。本品は、電極表面での酸化還元反応を応用した電気化学発光免疫測定法(ECLIA)により、感度、特異性の高い効果が短時間に得られるHBs抗原検出試薬として開発されました。



特徴

  1. コバス e 411、e 601、e 602、e 801 専用試薬です。
  2. 液相中での効率的な免疫反応により18分の短時間測定を可能にしました。
  3. 固相抗体に2種類のモノクローナル抗体を、標識抗体にポリクローナル抗体を用いることでHBs抗原変異株への反応性を向上させました。
  4. ECLIA法の高感度分析により、少量検体測定を実現しました。



効能・効果

血清または血漿中のHBs抗原の検出



測定試料

  • 測定試料: 血清または血漿
  • 測定試料量: e 411、e 601、e 602 : 50μL  e 801 : 30μL



結果の判定

  • COI 0.9未満: 陰性
  • COI 0.9以上–1.0未満: 判定保留
  • COI 1.0以上: 陽性



試薬構成

  • MP液(M)
    • ストレプトアビジンコーティング磁性マイクロパーティクル
  • 試液1(R1)
    • ビオチン化抗HBsマウスモノクローナル抗体1
    • ビオチン化抗HBsマウスモノクローナル抗体2
  • 試液2(R2)
    • ルテニウム標識抗HBsマウスモノクローナル抗体
    • ルテニウム標識抗HBsヒツジポリクローナル抗体
  • Cal1
    • HBs抗原陰性ヒト血清
  • Cal2
    • HBs抗原陽性ヒト血清



測定原理(1ステップサンドイッチ法)

測定原理(1ステップサンドイッチ法)



基礎データ

同時再現性
日差再現性
エクルーシス試薬HBsAgとの判定一致率
A社 CLIA法との判定一致率

(医学と薬学62(3):481-490,2009)



各サブタイプとの反応性

各サブタイプとの反応性
各サブタイプとの反応性



HBV各ジェノタイプとの反応性

HBV各ジェノタイプとの反応性

(医学と薬学63(5):789-795,2010)