健常人の尿中には通常10mg/dL、または100mg/日未満の僅かなたん白質しか含まれていません。5 持続性の微量アルブミン尿は、腎糸球体濾過能が障害されている可能性が高いことを示しています 。6 微量アルブミン尿における尿中の僅かなアルブミンは、早期腎症の指標となります 。7 微量アルブミン尿がある患者では、進行性の腎疾患ならびに循環器疾患の発症リスクが増加すると報告されています 。8 しかし、微量アルブミン尿の段階で治療が行われることにより、腎障害の発症を予防し、既に発症している場合であってもその進展を阻止することが可能です 。1 コバス MAU Neoは、ヒトアルブミンに特異的で、診断域において高い感度を有しており、微量アルブミン尿の早期スクリーニングに有用です。また、コバス MAU Neoは、使い方が簡便であり、低コストで糖尿病腎症に関する有用な情報を得ることができます。10
コバス MAU Neoの測定原理は金コロイド標識抗ヒトアルブミンモノクローナル抗体を用いたイムノクロマト法を採用しています。
コバス MAU Neoは、尿中微量アルブミンの検出により、微量アルブミン尿の早期スクリーニングに有用です 。1,2,3
約1分で試薬部分の色調の変化を容器の色調表と比較することによって判定可能です。コバス MAU Neoは使用方法も簡便です 。2
試験紙の黒い2本の線の間に液面がくるようにして、正確に5秒間浸します。
呈色面を上にして容器の上などに置き、そのまま1分間待ちます。
試薬部分の色調の変化を容器の色調表と比較します。
参考文献
コバス及びcobasはロシュの登録商標です。