アッセイについて
レジスタンスプラス GCは、独自のPlexPCR®技術を用いて、淋菌やシプロフロキサシンに対する感受性に関連する配列を検出するマルチプレックスqPCRテストです。
アッセイデザイン
柔軟性の高いPlexPrime®デザインを用いることで、特異性の向上と競合の減少を実現するとともに、異なるアンプリコンを使用することで、マルチプレックス形式でのアレル特異的な検出を可能にしています。
レジスタンスプラス GCは、さまざまな検体タイプについて検証された、淋菌及びシプロフロキサシンに対する感受性又は耐性に関連する変異を検出するマルチプレックスqPCR検査キットです。
マルチプレックスアッセイ
シプロフロキサシンに対する感受性のマーカーとして、
淋菌及び野生型/変異配列をシプロフロキサシンに対する感受性のマーカーとして同時検出。
導入が容易:1回の検査で淋菌の検出とシプロフロキサシンの感受性に関する情報が得られるため、あらゆる検査室のワークフローに適合します。
プラットフォーム適合性:多くの抽出プラットフォームおよびLightCycler®480 Instrument II及びcobas z480での増幅/検出において使用可能であることが確認されています。
Plex PCR®技術について
PlexZyme®技術により、性能も信頼性も高いqPCR検出が可能です。
PlexPCR®の間、プライマーは標的の核酸配列を増幅し、増幅産物を産生します。これがPlexZyme®形成のテンプレートとして機能します。部分酵素がPlexZyme®酵素として組みあがると、ユニバーサルプローブが結合し、蛍光色素とクエンチャー色素のペアの間でプローブが酵素的に切断され、蛍光が発生します。この蛍光の変化により、標的核酸をリアルタイムで検出し、定量できます。
PlexPrime®は、親配列とは明確に異なるアンプリコンを生成する、新しい核酸増幅法です。PlexPrime®とPlexZyme®技術の併用により、高感度かつ特異性の高いマルチプレックス変異の検出が可能になります。3
レジスタンスプラス GCキットは、Neisseria gonorrhoeae、並びにシプロフロキサシンに対する感受性又は耐性と関連する、syrA S91野生型及びS91F変異マーカーを検出することを目的とする、定性リアルタイムPCR試薬(研究用)です。
抗菌薬耐性が増加しています。Neisseria gonorrhoeae(NG:淋菌)[またはGonococcus(GC)]は、すでに複数のクラスの抗生物質に対する耐性を獲得しており、米国疾病管理予防センター(CDC)により「切迫した脅威(Urgent Threat)」と分類されています。1現在、検査法の進歩は、より正確な治療を可能にするだけでなく、将来使用可能な抗生物質を残しておくための適正な抗生物質使用に寄与することも目的としています。
参考文献
1. 米国疾病管理予防センター 米国における抗生物質耐性の脅威
https://www.cdc.gov/drugresistance/pdf/threats-report/2019-ar-threats-report-508.pdf2020年3月1日にアクセス。
2. ResistancePlus® GC使用説明書IF-IV0009 v4(2020年3月)
3. Tan LY, et al. PLoS One. 2012;7:e43206.
レジスタンスプラス GCキットは、SpeeDx Pty Ltd, Sydneyが開発製造し、ロシュが販売します。
LIGHTCYCLER および COBAS Zはロシュの登録商標です。
PlexPCR®、PlexZyme®、PlexPrime®、およびResistancePlus® はSpeeDx Pty Ltd.の登録商標です。