※1 Roth AM et al Sex Transm Dis. 2011 May;38(5):398-400
2016年のWHOの報告※2によると、新規患者は1億5600万人とされ、一番患者が多い性感染症とされています。日本においては明確な疫学データはありません。海外でのGlobalスタンダードは遺伝子検査とされており、鏡検を遺伝子検査と比較した場合、30〜65%ほどの感度しかなかったとの報告※1もあります。日本においても遺伝子検査の登場により、これまで見えていなかったTV感染が確認できる可能性があります。
※1 Roth AM et al Sex Transm Dis. 2011 May;38(5):398-400
※2 Rowley J, Vander Hoorn S, Korenromp E, et al Bull World Health Organ. 2019;97(8):548–562P
米国で家族計画・産科・産婦人科・性感染症クリニックより集めた 2,154 症例を対象に、 コバスTV/MG(以下、本品)の測定結果と PIS(Patient Infection Status:患者感染状態)を比較して本品の臨床性能を検討しました。TV PIS は FDA ガイダンスに従い、培養法と FDA 既承認の核酸検出法の結果を組み合わせて決定しました。TV 検出の乖離解析は各測定結果の詳細を用いて行いました。
TV(女性尿) | PIS | |||
感染 | 非感染 | 計 | ||
本法 | 陽性 | 167 | 12※2 | 179 |
陰性 | 4※1 | 894 | 898 | |
計 | 171 | 906 | 1,077 |
感度:97.7%(167/171)、特異度:98.7%(894/906)
※1:乖離検体4例は、3例は本品と一致しませんでした。1例は乖離の原因を特定できませんでした。
※2:乖離検体12例のうち、9例は本品がごく低濃度のTVを検出したと考えられました。
TV(腟擦過物) | PIS | |||
感染 | 非感染 | 計 | ||
本法 | 陽性 | 170 | 29※4 | 199 |
陰性 | 1※3 | 877 | 879 | |
計 | 171 | 906 | 1,077 |
感度:99.4%(170/171)、特異度:96.8%(877/906)
※3:乖離検体1例は、乖離の原因を特定できませんでした。
※4:乖離検体29例のうち、24例は本品がごく低濃度のTVを検出したと考えられました。
TV(子宮頸管擦過物) | PIS | |||
感染 | 非感染 | 計 | ||
本法 | 陽性 | 166 | 17※6 | 183 |
陰性 | 4※5 | 887 | 891 | |
計 | 170 | 904 | 1,074 |
感度:97.6%(166/170)、特異度:98.1%(877/904)
※5:乖離検体4例は、乖離の原因を特定できませんでした。
※6:乖離検体17例は、すべて本品でごく低濃度のTVを検出したと考えられました。
TV(男性尿) | PIS | |||
感染 | 非感染 | 計 | ||
本法 | 陽性 | 23 | 15※7 | 38 |
陰性 | 0 | 945 | 945 | |
計 | 23 | 960 | 983 |
感度:100%(23/23)、特異度:98.4%(945/960)
※7:乖離検体15例のうち、11例は本品がごく低濃度のTVを検出したと考えられました。
引用:コバスTV/MG添付文書より
国内で集めた尿道炎、腟トリコモナス症、細菌性腟症の患者もしくは疑いのある患者1297症例を対象に、培養法を国内における臨床診断と定義し、本品の測定結果と比較して臨床性能を検討しました。
TV検出の乖離解析はそれぞれ国内未承認品の核酸検出法(キットB)を用いて行いました。
TV(女性尿) | 臨床診断(培養法) | |||
感染 | 非感染 | 計 | ||
本法 | 陽性 | 8 | 24※8 | 32 |
陰性 | 0※1 | 753 | 753 | |
計 | 8 | 777 | 785 |
感度:100%(8/8)、特異度:96.9%(753/777)
※8:乖離検体24例のうち、キットBにより23例は陽性と判定されました。
TV(腟擦過物) | 臨床診断(培養法) | |||
感染 | 非感染 | 計 | ||
本法 | 陽性 | 14 | 10※9 | 24 |
陰性 | 0 | 393 | 393 | |
計 | 14 | 403 | 417 |
感度:100%(14/14)、特異度:97.5%(393/403)
※9:乖離検体10例のうち、キットBにより9例は陽性と判定されました。
TV(男性尿) | 臨床診断(培養法) | |||
感染 | 非感染 | 計 | ||
本法 | 陽性 | 1 | 1※10 | 2 |
陰性 | 0 | 208 | 208 | |
計 | 1 | 209 | 210 |
感度:100%(1/1)、特異度:99.5%(208/209)
※10:乖離検体1例のうち、キットBにより陽性と判定されました。
引用:コバスTV/MG添付文書より
米国で家族計画・産科・産婦人科・性感染症クリニックより集めた 2,154 症例を対象に、 コバスTV/MG(以下、本品)の測定結果と PIS(Patient Infection Status:患者感染状態)を比較して本品の臨床性能を検討しました。TV PIS は FDA ガイダンスに従い、培養法と FDA 既承認の核酸検出法の結果を組み合わせて決定しました。TV 検出の乖離解析は各測定結果の詳細を用いて行いました。
TV(女性尿) | PIS | |||
感染 | 非感染 | 計 | ||
本法 | 陽性 | 167 | 12※2 | 179 |
陰性 | 4※1 | 894 | 898 | |
計 | 171 | 906 | 1,077 |
感度:97.7%(167/171)、特異度:98.7%(894/906)
※1:乖離検体4例は、3例は本品と一致しませんでした。1例は乖離の原因を特定できませんでした。
※2:乖離検体12例のうち、9例は本品がごく低濃度のTVを検出したと考えられました。
TV(腟擦過物) | PIS | |||
感染 | 非感染 | 計 | ||
本法 | 陽性 | 170 | 29※4 | 199 |
陰性 | 1※3 | 877 | 879 | |
計 | 171 | 906 | 1,077 |
感度:99.4%(170/171)、特異度:96.8%(877/906)
※3:乖離検体1例は、乖離の原因を特定できませんでした。
※4:乖離検体29例のうち、24例は本品がごく低濃度のTVを検出したと考えられました。
TV(子宮頸管擦過物) | PIS | |||
感染 | 非感染 | 計 | ||
本法 | 陽性 | 166 | 17※6 | 183 |
陰性 | 4※5 | 887 | 891 | |
計 | 170 | 904 | 1,074 |
感度:97.6%(166/170)、特異度:98.1%(877/904)
※5:乖離検体4例は、乖離の原因を特定できませんでした。
※6:乖離検体17例は、すべて本品でごく低濃度のTVを検出したと考えられました。
TV(男性尿) | PIS | |||
感染 | 非感染 | 計 | ||
本法 | 陽性 | 23 | 15※7 | 38 |
陰性 | 0 | 945 | 945 | |
計 | 23 | 960 | 983 |
感度:100%(23/23)、特異度:98.4%(945/960)
※7:乖離検体15例のうち、11例は本品がごく低濃度のTVを検出したと考えられました。
引用:コバスTV/MG添付文書より
国内で集めた尿道炎、腟トリコモナス症、細菌性腟症の患者もしくは疑いのある患者1297症例を対象に、培養法を国内における臨床診断と定義し、本品の測定結果と比較して臨床性能を検討しました。
TV検出の乖離解析はそれぞれ国内未承認品の核酸検出法(キットB)を用いて行いました。
TV(女性尿) | 臨床診断(培養法) | |||
感染 | 非感染 | 計 | ||
本法 | 陽性 | 8 | 24※8 | 32 |
陰性 | 0※1 | 753 | 753 | |
計 | 8 | 777 | 785 |
感度:100%(8/8)、特異度:96.9%(753/777)
※8:乖離検体24例のうち、キットBにより23例は陽性と判定されました。
TV(腟擦過物) | 臨床診断(培養法) | |||
感染 | 非感染 | 計 | ||
本法 | 陽性 | 14 | 10※9 | 24 |
陰性 | 0 | 393 | 393 | |
計 | 14 | 403 | 417 |
感度:100%(14/14)、特異度:97.5%(393/403)
※9:乖離検体10例のうち、キットBにより9例は陽性と判定されました。
TV(男性尿) | 臨床診断(培養法) | |||
感染 | 非感染 | 計 | ||
本法 | 陽性 | 1 | 1※10 | 2 |
陰性 | 0 | 208 | 208 | |
計 | 1 | 209 | 210 |
感度:100%(1/1)、特異度:99.5%(208/209)
※10:乖離検体1例のうち、キットBにより陽性と判定されました。
引用:コバスTV/MG添付文書より