糖鎖抗原腫瘍マーカー
糖鎖抗原腫瘍マーカーとは
腫瘍マーカーとは血清、血漿、その他体液、組織中に存在し、その物質を測定することにより腫瘍細胞の存在、治療効果判定、再発発見と予後予測を示す指標となるものです。
一方、正常細胞に存在している糖鎖抗原の一部は、細胞の癌化に伴って様々に変化し血清中に出現することが知られております。それら糖鎖抗原を各々のモノクローナル抗体を用いて測定、臨床応用されているものを糖鎖抗原腫瘍マーカーといいます。
糖鎖抗原腫瘍マーカーの構造
糖鎖抗原腫瘍マーカーである癌関連糖鎖抗原の糖鎖は、タンパク質もしくは脂質と結合しており、その糖鎖の構造はシアル酸やフコースの結合した修飾構造、Ⅰ型基幹糖鎖またはⅡ型基幹糖鎖より成る基幹構造、シアリルTn抗原、Tn抗原、T抗原に代表される母核構造より成り立っています。
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糖鎖抗原腫瘍マーカーの分類
これらの糖鎖抗原は、それぞれのモノクローナル抗体が認識する構造の違いによりグループ分けされており、同一グループ内では臨床的意義が共通したものが多いといわれております。このため同一グループ内の腫瘍マーカーを同時に測定する意味は少なく、別グループの腫瘍マーカーを数項目組み合わせて用いることにより、癌の検出率を上げることが可能といわれております。
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エクルーシス試薬CAシリーズ
糖鎖抗原腫瘍マーカー CAシリーズ (CA:Carbohydrate Antigen,Cancer Antigen)
エクルーシス試薬CAシリーズは測定範囲が広く、測定時間18分と短時間測定のため迅速報告に最適です。
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(括弧内:e 411/E 170/e 601/e 602 *エクルーシス 検体希釈液(S)もしくはエクルーシス検体希釈液により自動前希釈(20倍)された検体)
エクルーシス試薬腫瘍マーカー
エクルーシス試薬腫瘍マーカーは、CAシリーズをはじめとして多数の項目を取り揃えており腫瘍マーカー検査の迅速報告を可能とします。
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(Sensible use of Tumor Markers,Fateh,Stieber,Hartmann Verlag,1993 一部改変)