cobas® 6800/8800システムで検査室を再編成

自動化の新時代を導きます

遺伝子検査の創世記

 

1983年、Kary Mullisのポリメラーゼ連鎖反応(PCR)の発見は、遺伝子検査の誕生に不可欠なステップとなりました。その功績が認められて、Mullisは1993年にノーベル化学賞を受賞しました。この試験管中のDNA「コピー機」は、PCRおよびその他の核酸増幅検査(NAAT)ベースの技術がすぐに臨床検査医学でありふれたものになることを可能にしました1-5

その後数十年で新しい技術が導入され、自動化を通してPCRがスピードアップされ、今日の世代の迅速で精密なマルチプレックスPCR検出機器の開発が可能となりました。

自動化ソリューションの必要性

 

現在の遺伝子検査室は、検査量の増加、高品質な結果が要求されるアッセイメニューの拡大、費用を節約しながら生産性を高めるニーズなど、極めて多くの課題に直面しています。

これらの課題に答えるため、遺伝子検査室は、総合検査室自動化への移行を優先することにより、臨床化学検査室に追従しています。

  • 検査室情報システム(LIS)を介して追跡可能システムのモジュールにリンクすることにより、患者検体は検査室への最初の到着から、臨床医への自動的な結果リリースまで移動します6

しかし、大部分の遺伝子IVD検査の開発は、長い間アッセイと検査システム自体を中心としており、検査室ワークフローへの統合についてはあまり注目されませんでした。

cobas® 6800/8800システムの普遍概念デザイン

 

以前のPCRシステムは、さまざまな程度の自動化と柔軟性で、検体から結果までのいくつかの異なる側面を自動化しました。cobas® 6800システムcobas® 8800システムは全ワークフローの自動化を通してプロセス一貫性を改善し、効率を高めます。

  • より柔軟で自動化された方法で、複数のアッセイに対応
  • 検査所要時間、効率、トレーサビリティを改善
  • ユニバーサル検体調製プロセスと試薬を使用し、検体処理モジュール中で全核酸が単離、精製、抽出されて、別のRNAまたはDNA単離の必要性がなくなります。

効率と標準化

 

自動化は熟練した技術者の活用を改善し、費用低減に役立ちます6-8

  • システムは約3時間で最大96の結果を提供し、8時間シフトから合計でcobas® 6800システムは864の結果、cobas® 8800システムは1,824の結果を提供します
  • システムは自動的かつ効率的に検体を実行・処理し、プレソートや検査バッチ化が必要ありません。
  • 最大12のアッセイ特異的試薬カセットを一度にオンボード装填できます
  • 完全自動化ワークフローは実地時間を短縮します
  • 追加のクリーニング、試薬準備または冷凍庫/冷蔵庫の保管スペースが必要ないので、必要面積が減少します
  • ロシュだけの、遺伝子検査について検証された完全追跡コネクティビティ

 

cobas p 312/512/612前処理システムを使用した自動化との              新しいインターフェース連結方法

cobas® 6800/8800システムは、検査室が全体的ワークフローを統合・自動化するのを助け、プレアナリティクスおよびポスト解析ソリューションと接続します。幅広いメニューは、ハイスループットの完全自動化システムに検査を統合するのに役立ちます。

 

シンプルなアッセイ開発

cobas® 6800/8800システムで使用するcobas omni Utility Channelは、検査室が、LDTを開発・検証できるようにします**。

 

  • 1つのプラットフォームへのIVDおよび研究用試薬の統合と完全自動化は、検査室の設置面積を最大活用し、先行資本投資を最小化し、運用コストを低減します*。

ヘルスケア全体にわたる効率の向上

自動化プラットフォームは、ヘルスケア全体にわたって関係者に届ける臨床価値を高めます。

臨床医

臨床医はより早くより品質が保証された結果を受け取り、情報を得た上での患者管理の決定が可能になり、または血液センターおよび血漿分画施設による血液製品の安全なリリースが可能になります。

アッセイ開発

アッセイ開発は、均一な試薬組成およびサーモサイクリングパラメーターにより、アウトブレイクおよび流行などの緊急事態でのより速く効率的なアッセイ開発が可能になります。

検査室

検査室は、技術的スキルの必要性の減少、ハンズオンタイムの低減、検査量能力および柔軟性の増加、検査結果をより速いTATで出し、品質の改善により、その他の重要なタスクに集中することができます。

財務チーム

財務チームは、スタッフの生産性と能力の増加、機器と製品の統合、柔軟性の向上により節約された費用を、緊急事態(例:アウトブレイク、流行)に迅速に対応するために再投資することができます。

新しい業界基準

遺伝子検査は臨床検査医学の主要な検査であり、PCRは主な駆動力となっています。完全な自動化、高い柔軟性、類を見ない性能を届けるcobas® 6800/8800システムは、現在までで最も高度なPCRの代表です。

市場で最も革新的な遺伝子検査システムとして、cobas® 6800/8800システムは、遺伝子検査室の考え方と働き方を変えることになり、遺伝子検査の将来の真の象徴です。

 

cobas omni Utility Channelはすべての市場で利用可能なわけではありません。
*IVDおよびLDT検体は別々のcobas omniPプレート上で実行されます。
**米国では研究専用です。

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cobas® 6800/8800システムでルーチンLDTをIVD検査と統合します。1つのプラットフォームで両方のワークフローを実行することにより効率を高め、作業効率を増加させることができます。

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参考文献

  1. Mullis KB, Faloona FA. Specific synthesis of DNA in vitro via a polymerase-catalyzed chain reaction. Methods Enzymol. 1987;155:335-350.
  2. Salki RK, Bugawan TL, Horn GT, et al. Analysis of enzymatically amplified beta-globin and HLA-DQ alpha DNA with allele-specific oligonucleotide probes. Nature. 1986;324(6093):163-166.
  3. Salki RK, Gelfand DH, Stiffel S, et al. Primer-directed enzymatic amplification of DNA with a thermostable DNA polymerase. Science. 1988;239(4839):5.
  4. Mullis, KB. The unusual origin of the polymerase chain reaction. Sci AM. 1990;262(4): 56-61, 64-55.
  5. Mullis, KB. Target amplification for DNA analysis by the polymerase chain reaction. Ann Biol Clin (Paris).1990;48(8):579-582.
  6. Melanson SE, Lindeman NI, Jarolim P. Selecting automation for the clinical chemistry laboratory. Arch Pathol Lab Med. 2007;131(7):1063-1069.
  7. Streitberg GS, Angel L, Sikaris KA, et al. Automation in clinical biochemistry: core, peripheral, STAT, and specialist laboratories in Australia. J Lab Autom. 2012;17(5): 387-394.
  8. Zaniotto M, Plebani M. The ‘hospital central laboratory’: automation, integration and clinical usefulness. Clin Chem Lab Med. 2010;48(7):911-917.