PCR検査用自動測定装置
cobas® 6800システム
肝炎項目のモニタリング、血液スクリーニング、微生物検査、ウィメンズヘルスなどのハイスループットアプリケーション向けに設計されたcobas® 6800システムは、8時間のシフトで最大384件の検査を実行できます。
従来のPCRではDNAを増幅させた後、電気泳動などで増幅産物を確認します。この方法は手間がかかったり、何サイクル反応させたら十分に増幅されているのか分からなかったりと、遺伝子検査に用いるのにはいくつかの課題があります。
そこで開発されたのがリアルタイムPCR(Taqman PCR)です。
名前の通り、DNAの増幅をリアルタイムに観察する方法です。
TaqMan PCRではTaqManプローブと呼ばれる蛍光物質で標識した短いDNA断片を使用します。このプローブはDNAが合成される時に加水分解され、その際、蛍光が観察できるのです。
DNA合成が1回行われると1つのTaqManプローブが加水分解されます。2回なら2つ、4回なら4つと、DNA合成の回数だけ蛍光エネルギーが観察でき、蛍光カメラでその強度を測定すれば、DNA増幅がどれだけ起こったのかが推測可能です。逆算すれば増やす前のDNAが、どのくらい存在していたのかも分かります。増幅後の反応プレートを開封することなく、手間をかけずに定性・定量のどちらも測定できるリアルタイムPCRは、様々な検査の分野で活躍しています。
遺伝子検査が分かるミニハンドブック
―PCR技術と精度管理編―
はこちらからダウンロードいただけます。
cobas® SARS-CoV-2検査は、患者の鼻咽頭および咽頭スワブサンプル中のSARS-CoV-2の定性検出を目的としたリアルタイムRT-PCR検査です。
この検査は、ロシュの全自動cobas® 5800/6800/8800システム上で使用することができます。この検査は日本国内においても IVD「体外診断用医薬品」として承認を受けています。
(製造販売承認番号:30200EZX00020000)
また、研究用試薬としてcobas® z480やLightCycler® 480,LightCycler® 96などで動作するLightMix Modular SARS-CoV (COVID19)試薬も販売しています。
PCR検査用自動測定装置
cobas® 6800システム
肝炎項目のモニタリング、血液スクリーニング、微生物検査、ウィメンズヘルスなどのハイスループットアプリケーション向けに設計されたcobas® 6800システムは、8時間のシフトで最大384件の検査を実行できます。
PCR検査用自動測定装置
cobas® 8800システム
ハイスループットを必要とする血液スクリーニング及び他の用途に対して、cobas® 8800システムは8時間シフトで最大960件の検査が実施可能で、1ランあたりわずか3回のユーザーインタラクションと最大4時間のをーくアウェイが可能です。*
*ワークフロー要件により異なる場合があります。
PCR検査用自動測定装置
cobas® 5800システム
全自動リアルタイムPCRの新機種。8時間で144テストを検査可能な機器です。設置面積は約1平方メートルとコンパクトで様々な検査室にフィットします。
関連試薬
本品は、マルチプレックスの逆転写リアルタイムPCRで、SARS-CoV-2とA型インフルエンザ、B型インフルエンザを同時に定性的に検出し鑑別することができます。検体種としては、SARS-CoV-2については生体由来試料、インフルエンザA/Bについては鼻腔スワブ、鼻咽頭スワブが適応となっています。
本品は、全自動化された工程と高い検査処理能力を有し、リアルタイム PCR 法により SARS-CoV-2 を検出する体外診断用医薬品です。SARS-CoV-2 に特異的な遺伝子領域に加え、SARS-CoV-2 を含むサルベコウイルス亜属に共通の保存領域を標的部位として設計され、SARS-CoV-2 遺伝子配列に対する高い特異性を有しています。
本品は、鼻腔や鼻咽頭スワブ検体からSARS-CoV-2、A型インフルエンザウイルス、B型インフルエンザウイルスの検出を僅か20分で行うことができる、コバスLiatシステム専用のマルチプレックスPCR検査試薬です。