肺癌を理解する第一歩は、小細胞肺癌(SCLC)や非小細胞肺癌(NSCLC)などのサブタイプの違いを知る事です。現在、私たちは、治療方針を決定するための免疫組織化学(IHC)染色試薬、体外診断用医薬品、完全自動化染色装置などに加えて、早期発見、経時的なモニタリングのためのリキッドバイオプシーという幅広いラインナップを展開しています。
今日では肺癌に非常に良い効果を示す標的治療薬がいくつか利用できるようになっています。さらに最近、進行したNSCLC患者において免疫療法(患者自身の体内の免疫細胞を利用して細胞を攻撃する治療法)が極めて有望であることが明らかにされました。こうしたそれぞれの患者さんの腫瘍の特徴に基づいて適切な薬剤を用いるという個別化医療は、肺癌患者さんに希望を与えています。現在、私たちの提供するPCR検査および免疫染色システムでは、分子標的治療に関連するバイオマーカーとして、EGFR、ALK、ROS1*およびPD-L1等が検出可能です。(* ROS1は研究用試薬)